本日の学びは【自惚れるな】
2021年11月16日
20.06.30
Media Club 
前回はテレビCMの“音”について述べました。
前回述べました理由から、私たちがテレビCMを制作する際には、“音”を非常に重要視しています。
どんなCMにも必ずプロがオリジナルの音源を制作し、視聴者の耳に残る音を制作することに注力しています。
その制作方法も極めてロジカルに制作しています。
テレビCMはご存知の通り、よくも悪くも最低基本15秒しか時間を与えられておりません。
そして、伝えられるメッセージは
“たった1つ”
です。
その“たった1つ”を何にするのか?
その会社、サービスの知名度、成長フェーズによって事細かに計算をし、制作内容を決めています。
そこにその会社の成長と未来がかかっていると強い意識を持って取り組んでいます。
当然私どもサイドで会社のイメージを作るような事は行いませんが、かっこよさ・かわいさ・美しさと言うそれぞれの主観で判断されるようなものは決して計算要素には入れません。
重要な事は、
“いかにして印象を残すか”
“忘れたときに思い出させるものにするか”
そこを最も重要視しています。
特に成長企業が大手のものまねをし、うまくいかなかったケースはテレビに限らず数限りなくあります。
これを私たちの手によって再び繰り返すことだけは絶対にあってはなりません。
これを私は常に広告戦略において重要なテーマの1つとしています。
重要なことをもう一つ。
制作側にまわるとよく忘れることであるのが、
”CMを最も楽しみにしている企業は自社であるということ“
です。
視聴者はあくまでも番組を楽しみにしているものであり、それまでの余暇として仕方なくCMを見させられていると言う認識が戦略の上で重要であることを忘れてはいけません。
重要なことなので・・・
”何々しながらでしかCMを視聴者に届けることができない”のです。
掃除しながら、洗濯しながら、料理をしながら、新聞を読みながら、話しながら、などなど・・・
皆さんはどうでしょう?
ここまで言えば、“音がどれだけ重要か”と言う事がご理解いただけたのではないでしょうか。
コストを抑えるための制作を行い失敗する事例が多いのはここにあります。
失敗事例で多いのは、制作のクオリティーがテレビ局の基準に達していないこと。
続いてそもそもテレビCMを作る方法を理解していないことなどあります。
そういう基礎レベルの話は置いておくと、最も、最も、最悪の失敗。
最悪の作り方は、いわゆるフリー音源を使用した動画です。
どれだけ著名なタレントを使っていようがフリーの音をはめただけの動画に視聴者は反応しないのです。
そして印象を与えることができないのです。
断言できます。
もう一度言いましょう。
“間違いなく音が大事である。ここにこだわりを持ち、徹底的に追求し、そして流すことが重要である。”