本日の学びは【自惚れるな】
2021年11月16日
21.01.21
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日清のカップル―ドルは全世界で売れています。
各国で独自の商品開発がされており、海外のコンビニなどで見かけるそれは結構面白かったりします。
お土産に買われる人もいるのではないでしょうか?
カップヌードルがアメリカで普及したきっかけに、皆さんの商品のヒットのヒントがあるかも知れません。
何故なら、最初売れなかった商品が、見せ方を変えただけで爆発的ヒットになったからです。
実はこれ、有名なマーケティングの話なのですが、知っている方は主語をPRにして再考してみていただければ幸いです。
海外市場を狙うには、日本と同じマーケティング戦略ではうまくいかないケースがほとんどです。
最初日清がアメリカのスーパーマーケットに売り込んだ時も厳しい状況でした。
当時のアメリカにはカップ麺どころか、日常的に麺を食べる文化がなく、全く受け入れられなかったといいます。
しかし発想の転換で、「めん製品」として売ってきたカップヌードルを、アメリカでは「スープ」として売り出したのです。
アメリカ人は麺を食べる習慣はありませんが、スープは日常的に飲む。
そこでカップヌードルを麺入りのスープだということを強調したのです。この戦略がアメリカで大ヒットして爆発的に広がりました。
ポイントは商品を「ラーメン」ではなく「スープ」であると再定義したこと。
細かく言えば、めんを短くしたり、スープを現地に合わせたビーフ、チキンコンソメ風にアレンジしたこともありますが、それは海外展開するにあたり当然のことです。
それよりも大切なことは市場を理解し、ポジショニングを取ること。マーケティングメッセージを新たに作り直すことでそれが可能になります。
PRは多くの方が思うように飛び道具であることは間違いありません。
我々もPRを「会社を爆発的に伸ばす裏ワザ」と言ったりもします。
しかし、戦略無しに認知させたところでその結果が爆発的に伸びるかというと、必ずしもそうではありません。
今回のカップヌードルの話のように、きちんとマーケティングと連動させることでヒットの確率は各段に上がります。
これから売り込みたい商品、仕掛けたいサービスがあるとしたら、その魅力を思いもよらない角度から見直してみてください。大ヒットのきっかけになるかも知れません。
私はそう繰り返し言い続けたいと思います。