本日の学びは【自惚れるな】
2021年11月16日
20.12.4
広報支援 
PRをこれから始めたいという企業の方から、高い確率でこのような質問をされます。
「その広告やったら、いくら売れるの?」
もしこの質問に対し、
「1000万円売れます!」
と答えるPR関係者がいたら、その方は実力のある予知能力者、あるいは嘘つきの営業マンでしょう。
というのも、世の中のPR施策のほとんどは、売上に直結するものではないからです。
むろん、そのような売上に直結する事例もありますが、それはタイミングとコンテンツが合った場合に起こる稀なケース。
それを期待してしまうと、短期的な利益に走りやすくなり、事業を進める上で長期的に逆効果にもなりかねません。
特に、その中でも売れると断言されやすいタレントを起用したPR施策の落とし穴についてお話します。
少し具体的に例を挙げると、下記のケースはどう判断するべきでしょうか。
<タレントの○○さんを起用して500万円をかけて広告キャンペーンを実施。その結果1000万円の売上が立った>
このような事例は聞こえはよいのですが、単にタレントの知名度のみによって売上があがっただけで、商品や自社の認知拡大につながらなかったという可能性が高いのです。
タレントを起用した結果起きるのは、下記のようなスパイラルです。
1:タレントの人気の下落とともに売上も下落
↓
2:常に売れるタレントを探し続ける。タレントを起用しないと売上を維持できない
↓
3:大手の競合にスケールメリットで負け、起用するタレントが相対的に“小物”に
↓
4:徐々にタレントを起用しても売上が立たなくなる
さらに、起用したタレントにスキャンダルがあった場合、そのリスクは無限大です。
とはいえ、タレントを起用することがすべて悪いわけではありません。
You Tuberのヒカルさんを起用したロコンドの事例のように、一瞬であれ株価が17%もあがってしまう施策も存在します。