本日の学びは【自惚れるな】
2021年11月16日
20.11.18
広報支援 
平素より大変お世話になっております。メディアクラブ主宰の松浦です。
二週間に分けてお伝えしている「私がなぜ『鬼滅の刃』を読むに至ったか」の後編になります。
普段は東京とシンガポール、離れた場所にいるので親子共通の話題として優れていると思った『鬼滅の刃』ですが、最終的に背中を押したのは、娘からのハロウィンパーティー用コスチュームのおねだりでした。
彼女は、禰豆子(ねずこ)と言う『鬼滅の刃』内に出てくる主人公の妹の衣装がほしいと言い出したのです。
※参考リンク
その時点で『鬼滅の刃』のストーリーは知りませんでしたが、禰豆子の荷物を送ってあげると、すぐさまそのコスプレをして喜んでいる娘の姿がLINEで送られてきました。
そこでどうもそのキャラクターの変な竹筒を口に咥えてるスタイルが気になってしまいました。
ここまでの経緯を振り返ってみると、接触機会があまりに多く、これはもう見てみようと思ったのです。
前編後編と分けて話している内容が、結局のところ単純接触効果の話かよ!
…と思った方もいるかもしれません。
まったくもってその通りなのですが、ここまで単純接触をする機会を提供する同作の影響力は奇跡的なものだと思います。
通常、単純接触を図るならば、テレビCMや街頭広告など、莫大な予算をかけて日常の目に止めてもらう動きをしなければなりません。
そしてこのメルマガの文章もまた、『鬼滅の刃』の単純接触を促しているコンテンツの一つになってしまっているところが恐ろしいです。
言うまでもなく、週刊少年ジャンプを発行している集英社にとって、今や自社のコントロールのきかない場所まで『鬼滅の刃』の影響が広がっています。
では、集英社のような大企業ではなく、小さな会社の場合、消費者に対しどのようにして単純接触を図るべきなのでしょうか。
その施策として、広告と口コミが挙げられます。
どちらがよいというよりも、広告と口コミのバランスをうまく設計して単純接触数を増やす施策が重要なのです。
特にネットのリターゲティング広告と公式HPやSNS、口コミとの相性は抜群です。
広告は適切な口コミとインサイトを生み出すために使うべき手段なのです。
最後に、ここまで話題にした『鬼滅の刃』について。
よく「どこがおもしろいの?」と聞いても「とにかく読んで!」「読めばわかるから!」という答えてしまう人がほとんどです。
自分がハマったコンテンツの説明をサボることは、単純に相手にその作品にハマることを押し付けている行為にほかなりません。
なぜ流行っているのか?なぜおもしろいのか?
その原因まで分析して言語化し、聞き手が興味を持つレベルにまでプレゼンできれば、それはPR施策のトレーニングになります。
自分のハマっているコンテンツを「とにかく見て!」「いいから読んでみて!」と伝えるのは今日から禁句にしてみてください。
会員サイト【質問事項などについて】