【編集者の頭の中第15回】若者のSDGsへの関心が高まる中、採用に変化は起きるのか?

近年耳にするようになったSDGs。これは一体誰に向けられたものか、という点で考えてみましょう。

 

実はSDGsのメッセージを最も届けたいのは、若者ではなくて高齢者なのです。

 

これ、どういうことでしょうか。

 

個人の多様性、特にLGBTQに代表されるようなセクシャリティの多様性に対して、いま対応できていないのは若者ではなくおじさん世代、いわゆる40代以上の方です。

 

こうした“旧世代”へのアジテーション的意味合いが強いのがSDGsなのです。

 

つまり、SDGsの文脈を踏まえたビジネス展開についてアドバイスがほしいのは若者ではなく中年以上ということになります。

 

具体的には「これ、叩かれない?」「好感度、高いですか?」と確認を取りたいのは若者ではなく管理職世代なのです。

 

よって、若者に「弊社はSDGsに対して積極的な取り組みをしています」とアナウンスすることはそこまで大きなパフォーマンスにならないでしょう。

 

簡単に言うと若者に対して「うちはちゃんと会社にパソコンがあります」とアピールするようなもの。

 

会社にパソコンがあるのは当たり前。若者に対しての訴求力がないのは納得いただけるかと思います。

 

つまり、レガシーな企業はこうとも言えそうです。

 

「SDGsの文脈を理解でき、かつ感度が高い人を自社メンバーに加えるために若者を採用せよ」

 

また、スタートアップのように創業ストーリーや社会貢献度に惚れ込んで入社する社員を集めるために自社の社会的取り組みを発信することも有効です。

 

会社の設立背景や理念に惚れ込んで大企業を蹴ってスタートアップに入る高学歴の若者が少なくない昨今、採用戦略強化の第一歩として若者の感性を取り込む戦略は有効であると私は考えます。