【編集者の頭の中第14回】IKEA、タコベル、バーガーキング…「日本初上陸」は本当に話題になるのか?

ニュースでたまに目にする「日本初上陸」という言葉。

実は、ニュース番組で取り上げられる鉄板ネタだと思うかもしれませんが、そんなことはないのです。

むしろ、話題にならないケースも少なくありません。

たとえば、2015年に東京渋谷にオープンしたメキシカンファーストフード店の「タコベル」は日本進出から6年経っていますが、都内を中心に13店舗の展開にとどまっています。

実は、「日本初進出」を掲げているものの、こっそり一度日本市場を撤退した企業は少なくありません。

「バーガーキング」は2001年、「IKEA」は1986年、「ブルーボトルコーヒー」は渋谷のカフェ内に進出したものの2009年にそれぞれ日本市場から撤退しています。

つまり、リベンジ勢なのです。

しかし、いま挙げた企業の最初の日本進出を覚えている人はそう多くないのではないでしょうか。

つまり、今活躍している外資系企業の中には「日本初上陸っぽく見せている」企業も少なくないのです。

たとえば、初上陸時の「IKEA」は現在のような大規模店ではありませんでした。こうした日本市場の分析が不十分だったため撤退を余儀なくされていたのです。

その失敗談をさもなかったかのようにし、リベンジする際に大々的なセレモニーを行った結果、何が起きたでしょうか。

メディアはかつての失敗はあまり取り上げず、その日のオープンを景気良く報じてくれるのです。

つまり、「会社の失敗」はメディアも消費者も覚えていないのです。

そのため、リベンジの際には開き直ったスタンスが企業のプロモーション手法として「正解である」と私は断言します。