21.06.9

広報支援 

“予約困難店”はもっとも再現性の高いPR手法だ

よい商品を作ることがメディア露出につながることを意味しないことはすでにお伝えの通りですが、ではどのような施策がメディア露出につながりやすいのでしょうか。

 

そのヒントの一つとして、最近都内の高所得者層の中で流行っているハッシュタグ「#予約困難店」を例に出してみます。

 

「#予約困難店」とは、食べログで評価4以上と高い評価をつけており、その名の通り予約が一年以上埋まっているお店のこと。

 

さらにお店に電話をかけてもつながらず、OMAKASEなどの予約サイトからも予約を受け付けていないケースも少なくありません。

 

こうしたお店に行きたい場合、すでに足を運んだことのある人に誘ってもらうか、予約サイトで席が空くまで待ち続ける努力が求められます。

 

こうした「#予約困難店」の具体的な店名を挙げると、中目黒の鮨尚充、品川のカンテサンス、京都のささきなどが挙げられます。どれも客単価2〜5万円する高級店です。

 

「#予約困難店」は、どれも歴史がありそうなイメージを抱きがちですが、決してそんなことはありません。

 

新興店でも、開店から一年ほどで予約困難店になるケースは決して珍しくありません。

 

そして予約困難店になれば、テレビや雑誌の取材が殺到します。

 

では、なぜ味ではなく予約困難店になることがメディア露出につながるのでしょうか。

 

それは、料理の味の伝え方がコモディティ化しているからです。

 

「新鮮な素材をプロの職人が、素材の味を活かして提供」

 

「パリで修行したシェフが本場のパリと和食を融合させた和モダンなフレンチを表参道で提供」

 

こんな文言を見かけたことはありませんか?

 

しかも、何回も。

 

ということは、これらの文言はすでに陳腐化しており、その料理やお店を魅力的に感じる文言ではなくなっているのです。

 

それに対して、「完全会員制で予約2年待ちの曙橋の焼肉屋」と言われた方が「圧倒的においしい」ということが伝わりませんか?

 

そう、これはメディアが喜ぶ文言なのです。

 

商品(料理)よりも、そこで起きている現象(予約一年以上待ち)を説明した方が「すごさ」が伝わり、それがメディアから興味を持たれやすいのです。

 

そのため、まずは商品の良さを伝えるよりも「いかにわずか3分で完売させるか」「いかに予約困難にするか」「いかに行列をつくるか」をデザインしてみてください。