なぜ私たちは1ミリも勝敗に興味ないのに、紅白歌合戦を毎年見てしまうのか?

1年間がどんなに激動なものだったとしても、必ずこの番組は毎年12月31日に放送されます。

 

そう、NHK紅白歌合戦の話です。

 

今年は、TikTokでバズった「香水」が大ヒットした瑛人さん、Kpopなのにメンバーが全員日本人というNiziUなどが初出場となっています。

 

さて、表題の件です。

 

なぜ私達は毎年紅白歌合戦を見てしまうのでしょうか?

 

だって、演歌は別にして、登場するアーティストの曲は何十回もYou Tubeなどで聞いています。

 

つまり、この番組を見ても、新情報はないわけです。

 

むしろ、何度も何度も聞いた、見たアーティストを12月31日に改めて見るのです。

 

実は、この「知ってるアーティストがいつもの曲を歌う」というのが紅白歌合戦が高視聴率を誇る理由なのです。

 

私は、人々の消費性向として「確認消費」というものがあると思っています。

 

たとえば、口コミ。

 

商品を売るときに「口コミは強い」とよく言われます。

 

では、なぜ口コミは強いのでしょうか?

 

それは、口コミしていた友人が信頼できるから?いわばインフルエンサーの役割をしているから?

 

たしかに、それも答えです。

 

でも、それ以上に私達は友人からおすすめされたランチや、映画や、観光スポットが「本当にステキなものだったか確認したい」のではないでしょうか。

 

ためしに、Instagramで「#金閣寺」と検索してみてください。

 

信じられないほど、同じような写真が何百枚と出てきます。

 

ここまで同じ写真が並んでいれば、もはや金閣寺に訪れる意味などないのでは?と思ってしまうかもしれません。

 

それでも人々は金閣寺に行くのです。

 

「きれいだった」という友人の話を聞いて「本当に金閣寺がきれいか確認したい」のです。

 

これと紅白歌合戦は同じだと私は考えます。

 

紅白歌合戦は、いつも見てる、よく知ってるアーティストの晴れ舞台。

 

これは「子供のピアノの発表会」と同じ関係なんです。

 

コンテンツとしての新規性はゼロですがが、いつも見ているアーティストの晴れ舞台を見たいという願望。

 

確認したいという願望。

 

ただそれだけなのです。

 

なので、歌う曲を知っていてよいのです。

 

いや、知っていなければいけない。

 

そうでなければ“確認”にならないからです。

 

人は、よいと言われたものが本当によいものか確認したい生き物です。

 

ちゃんとあのアーティスト、紅白でしっかり歌えるかな?生だけど大丈夫かな?

 

そんな確認をしたい。ただそれだけなのです。

 

この「確認消費」という概念で世の中で流行っているものを見てみると、意外な発見が多いですよ。