20.05.27

広報支援 

【雑誌第7回】◆「採用向け」「クライアント向け」「メディア向け」それぞれPRの違いを言えますか?

“PR”と一口で言っても、その目的によって企業が発信すべきメッセージは少し異なります。

 

例えば、採用戦略。

 

この場合は、新卒採用か中途採用かにかかわらず、その会社でどのような仕事ができるのか?あるいは福利厚生としてどのような魅力的な制度があるのか?といったことを企業のメッセージとしてアピールすることが有効です。

 

これに対して、メディア向けのPR戦略となると、ここで最も重要となるのは「見出し」となります。

 

例えば、300社の顧客を抱える自社の人事評価システムがあった場合、顧客の数はそれなりに多いと言えますが、この事実が雑誌やネットニュース、テレビなどで“ウケる”事実になるかと言えば、そうとは言い切れません。

 

なぜなら、読者や視聴者は、
”全員がそのサービスの顧客になりうる人ではない”
からです。

 

むしろ、取引先はたった三社しかなくても、“おもしろいサービス”であるほうが編集者や記者の目に止まりやすいと言えます。
先ほどの300社顧客を抱えるシステム会社の例で言うと、多くの人が知っている大手企業や、意外な施設でいうと動物園がそのシステムを取り入れているといった事実があったほうが取材が入りやすいのです。

 

なぜなら、動物園が最新の人事評価システムを取り入れていれば、テレビの場合とても“絵になる”から。

 

そのため、自社のサービスが
「前年比で売り上げが1.5倍になった」
「取引先数が300社を突破した」
といった、自社にとっては大ニュースの事実でも、メディアにとって大ニュースになるかは再検討すべき余地があるのです。

 

むしろ、上述した事実はクライアント向けに発するPR戦略としてのメッセージとして有効でしょう。

 

メディアPR戦略において重要なのは、
”編集者や記者、ディレクター目線で自社の情報を整理すること”
です。事実をコンテンツ化することを心がけてみましょう。

 

 

 

鈴木俊之(編集者/メディアコンサルタント)

◆Profile
1985年福島県生まれ。学生時代よりライター活動を開始。大学卒業後、出版社にて裏社会、犯罪、事件誌の編集記者を経て2015年よりフリーランスとなる。「週刊SPA!」(扶桑社)、「PRESIDENTオンライン」(プレジデント社)など大手出版社で編集者として活躍。現在は主に総合週刊誌、ビジネス誌のほか、ネットニュースの編集、オウンドメディア運営にも携わる。専門分野は、ベンチャー、金融、不動産、人材、美容、婚活など。

コメントを残す