20.05.27

マスコミ 

【雑誌第19回】◆マスコミ関係者と仲良くなるとはどういうことか?

マスコミ関係者と本当の意味で
「仲良くなる」
とは、どのような状態でしょうか。

 

よく
「人脈が大事である」
と口にする経営者がいますが、この
「人脈」
という言葉ほど誤解されているものはありません。

 

特に悪いニュアンスで人脈という単語が使われるケースは少なくありません。

 

一口で言えば、
「利用できるような資源、あるいは顧客になりそうな金づる」
といったニュアンスです。

 

つまり、
「マスコミ関係者との人脈がある」
という言葉は、
「いつでも記事や番組にしてもらえる、マスコミ関係のお偉いさんがいる」
という意味を含有して使われてしまうことがあるのです。

 

しかし、実際はそんな簡単にマスコミに露出できるわけではありません。

 

それだけでなく、そのような言い方をされれば、マスコミ関係者は
「一方的に利用される立場にはなりたくない」
と、その経営者からは距離を取りたくなるでしょう。

 

 

ではどういった関係性がマスコミ関係者との理想の関係でしょうか。

 

それは、単なる利用する対象ではなく、むしろ、相手に利用してもらおうと思うくらいの
「便利屋」
であることです。

 

そしてテレビや雑誌、ネットニュース全般に興味がある人と思ってもらうことで良好な関係を築けます。

 

というのも、マスコミの関係者は、関係者同士で仲の良いことが多く、普段から業界人だけでコミュニケーションをとります。

 

つまり
「事情をわかっている人」
と話したいのです。

 

そのため、全くマスコミ業界事情に詳しくない他業種の経営者と積極的に接するメリットがあまりないのです。

 

では、どうすれば興味を持ってもらえるのか。

 

重要なのは、現在テレビや雑誌がどんな状況に置かれているのか、どんなことに関心が向けられているのかを知っていることです。

 

例えば、インターネットテレビ番組として台頭しつつあるAbemaTVは、現在マスコミ業界にとってはどのような存在として見られているのか。

 

これについて端的に答えられれば
「話がわかっているね」
と思ってくれます。

 

現在のAbemaTVは、マスコミ関係者にとっては
「Twitterでの議論を映像化している番組」。

 

あるいは、
「地上波のタブーを犯している番組」。

 

こんな風に、メディアの基礎的な情報を知っているだけでマスコミ関係者と会食した際の距離がぐっと近づいてきます。

 

ここまでの話で言いたいのは、こちらの話を知らない人に、相手はあまり積極的に心を開いてくれないということです。

 

大事なことは、人脈として利用しきることでもなく、マスコミ業界に自社を売り込むことでもなく、勉強することなのです。

 

 

 

鈴木俊之(編集者/メディアコンサルタント)

◆Profile
1985年福島県生まれ。学生時代よりライター活動を開始。大学卒業後、出版社にて裏社会、犯罪、事件誌の編集記者を経て2015年よりフリーランスとなる。「週刊SPA!」(扶桑社)、「PRESIDENTオンライン」(プレジデント社)など大手出版社で編集者として活躍。現在は主に総合週刊誌、ビジネス誌のほか、ネットニュースの編集、オウンドメディア運営にも携わる。専門分野は、ベンチャー、金融、不動産、人材、美容、婚活など。

コメントを残す