【SNS第5回】◆共感とシェアの時代。の落とし穴

私は500以上の企業や個人事業主のインスタグラムのアカウントをコンサルティングしてきました。今も現役で続けています。ここでは私の現場経験からでしかお話できない知識、情報をお伝えしていきます。

 

SNS時代、一方通行の発信ではなく、共感と共有(シェア)が重要という事は周知の事実かと思います。人が共感をし、シェアして拡散していく。これの流れは間違いなく、現代の認知パターンのメインです。

では、共感を獲得するにはどうすれば良いでしょうか??

 

その前に、まず気を付けなければならないのが、『共感』についての認識です。

共感=いいね(またはフォロー)。と単純に考えている人は未だに非常に多いように感じます。確かに共感があるからこそ“いいね”が入るのは事実です。しかしそこにフォーカスしすぎると軸がブレてしまい、結果、本末転倒な発信になってしまう可能性が大いにあります。

 

端的に言うと、いいね数を集めようとするあまり不特定多数に好かれる投稿を意識して、コンテンツにエッジが効かなくなる、つまり面白みが無くなってしまうということです。

 

 

【共感されるコンテンツとは何か】

インスタユーザーの行動パターンの一つに、「タグる」と言われる行為があります。インスタグラムの検索窓にワードを入れて検索する、「ハッシュタグ検索」の事です。フェイスブックジャパンが公表している数字ですが、現在1日に600万人以上の人がタグっているそうです。

 

今や検索エンジンの一つとして、インスタグラムが使用されていることが予想されますが、検索している人は何を求めているのでしょうか?そこに共感のヒントがあると考えます。

 

タグるが流行っていることを知っている人は非常に多いと思いますが、重要な事は何をタグっているのか?何の為にタグっているのか?などのユーザー心理です。ここを深く追求しないとインスタグラムのマーケティングは成功しません。

 

人がインターネットで何かを検索するとき、検索したモノやコトのアンサーを求めています。 自分の悩みを解決してくれる、自分の要望を叶えてくれる、それらの答えを探して検索エンジンを使います。それはインスタグラムでタグるになっても、求めるもの自体は変わらないのです。

この文脈で『共感』を考えると、それは検索に対するアンサーと定義できます。誰にも好かれるようなコンテンツではなく、専門知識や素人には分からないような裏技など、ニッチであればあるほど共感は強くなっていきます。強いコンテンツの投稿から得られる”いいね”は本当の共感であり、更にファン化やリピーターに繋がるような濃いフォロワーになってくれるのではないでしょうか。そして濃いフォロワーは、共有を生んでくれる可能性を持っています。

 

注意しなければいけないのが、専門知識やニッチな情報に特化すればするほど、当然ターゲットも限定されてきます。フォロワーをたくさん増やすという行為とは真逆の行為になります。現在のフォロワー数=アカウントの価値、と言う構図は必ずしも正解ではない事が分かると思います。

 

インスタグラムを運用する企業の目的のほとんどは、自社商品やサービスのファンを作ること、販売に繋げることです。

フォロワー数を増やす行為に従事した場合、コンテンツ内容を薄くしてターゲティングも幅広くして運用することになり、本来自社の商品やサービスをしっかりと発信しファンを作るという本来の目的から離れることになり兼ねません。

それでも多くの企業が、今でもフォロワーを増やすことだけに重きを置いています。私はこれが共感の落とし穴だと思っています。

 

マーケットインの視点からインスタ運用を考えた場合、共感という言葉に惑わされがちです。しかし、インスタ内での自社のペルソナを今一度考え直し、本当にいいねして欲しい人、フォローしてほしい人、またはあなたのサービスを必要としている人をしっかりとイメージすること、そしてそれらの人に強い情報を届ける事を意識して運用していくことをお勧めします。

 

 

鈴木俊博
新規事業開発、コンサルティングの中でプロモーションの一つとして使い始めたインスタグラム。
その可能性に気付き、掘り下げ、インスタグラム事業のみをスピンアウト。
18年に本格始動し、既に500社以上のクライアントからアカウントプロデュース・運営サポートなどを受託。
日々の研究や実践を通じて培ったインスタグラムというツールへの理解やユーザーの行動パターンへの深い洞察を基にEC、美容、飲食、ナイトクラブ、採用、芸能、結婚式場、ライブハウス、金融など様々な業種において企業のインスタマーケティングを成功に導いている。

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