【SNS第1回】◆インスタマーケティングはオンラインでなくオフライン

私は500以上の企業や個人事業主のインスタグラムのアカウントをコンサルティングしてきました。今も現役で続けています。

ここでは私の現場経験からでしかお話できない知識、情報をお伝えしていきます。

 

まず、始めにお伝えしたい事。それはほとんどの人がインスタグラムについて、間違えた認識をしているという事です。

インスタグラムのマーケティングをオンラインで考える人が非常に多いです。通常の Web マーケティングや SNS とは全く違います。

具体的に何が違うのかと言うと、ポイントは二つ。

まず一つ目はバズが起きないメディアだということ。そして二つ目は自動化が不可能だということ。ここでは広告を除外したアカウント運用の例をお話ししていきます。

 

【インスタはバズが起きないメディア!?】

Twitter や YouTube と違い、 インスタグラムは拡散の機能がほとんどありません。拡散する要素(フォロワー以外にリーチすること)で言うと、普通に運用するにあたり、能動的にできるものは投稿につけるハッシュタグからの流入しかありません。

では投稿のハッシュタグがどのくらいの影響を持つかと言うと、私の1万人のアカウントでひとつの投稿に対するリーチが800から1500ぐらいなのですが(すごく少ない)そのうちのフォロワー以外の人からのエンゲージメントは多くて20%程度しかありません。

それもハッシュタグを研究しての結果なので、何も考えずにハッシュタグを付けてしまうような投稿であればその数字はもっと下がるでしょう。ましてやハッシュタグをつけない投稿であれば拡散する要素はなくなります。

 

あるいは、人気投稿に掲載されてフォロワー以外の人の検索ページに表示される場合もありますが、投稿が毎回掲載される可能性はほぼなく、 狙って掲載される事も至難の技です。

つまり普通に投稿しているだけではなかなかフォロワーも増えないし、当然マネタイズもしていきません。

※フォロワーの増やし方やマネタイズのさせ方については、また別の記事でお話しします。

 

【インスタグラムの自動化は不可能!?】

Web マーケティングや SNS マーケティングにおいてノウハウの確立とそれのオートメーション化は必須と考えられています。自動化することにより集客や売り上げを飛躍的に上げることができるからです。

しかしインスタグラムには先にもお伝えした通り、そもそも拡散する機能がありません。 よってノウハウの自動化もできないのです。

 

唯一フォロワーを増やす手段として2019年6月までアカウントを自動で動かしていいねやフォローを繰り返す自動AIツールを様々な企業がサービス提供しておりました。

しかし、フェイスブック社はそれを嫌がり、すべてのツールを排除してしまいました。今や それらのツールは、インスタグラムのAPI に触っただけでアカウントがアクションブロックされたり、場合によっては バンされてしまったり、ツールを使うにあたり高いリスクが付きまとうようになっています。

そしてツール自体もフル稼働していた当時で1日のアクションが700回程度が平均的でしたが、今動いてるツールも多くて50から100ぐらいのアクションが平均となっています。そもそも50から100のアクションと言うともはや AI に頼るまでもなく、手動で可能な数字です。そして AI がやるよりも手動でやった方が精度は確実に高いです。

よって、自動AIツールを使用する事は、リスクとリターンが合わないばかりか、無駄なコストだけが捻出される事になりお勧めできません。

 

今やそれらのツールは出回らなくなり、インスタグラムをオートメーション化するサービスは市場に出回らなくなっています。新たなシステムが出てもなかなかインスタグラムの隙間を掻い潜ることができないケースがほとんどです。

 

 

【なぜインスタグラムがアクションを制限するのか?】

私の仮説ですが、フェイスブック社はアカウントを使った無料宣伝を嫌います。無料宣伝をやるのは一般ユーザーではありません。一般のユーザーがやる行為を逸脱したような行為がビジネス宣伝行為と見做され、アクションブロックやバンの対象となります。

 

例えばいいねやフォローを多発したり、1日にする投稿の数がやたらと多かったり、細かいところで言うとプロフィール画像が載っているか載っていないかでその判断も変わります。プロフィール画像のないアカウントを厳しくアクション制限する傾向にあったりします。それはおそらく詐欺など、過去怪しい行為をしたアカウントでプロフィール画像がないものが多かったのでは?と仮説を立てています。

 

 

【インスタマーケティングはオンラインでなくオフライン】

このようにインスタグラムには拡散の機能がなく、無料で宣伝する要素を押さえ込まれています。つまり Web 特有のマーケティング手法や考え方がここでは通用しないのです。

ではどうすれば良いのか…?

オンラインの考え方が通用しない。逆にオフラインの考え方だと見事にはまります。

まず、再認識して欲しいのが、3300万人もの日本人がアクティブに存在しているということです。拡散しない前提で考えれば、そこにいるユーザー1人1人にコツコツとリーチしていけば宣伝は可能です。途方もない気がしてくるかも知れませんが、オフラインと考えるとそんな事もありません。

 

例えば、アカウントを作る行為はインスタグラムの世界にお店を構え看板を出すと仮定できます。投稿する事は、チラシを作り見てもらう為に貼る行為。日々の運用により、それをひたすらコツコツと一人一人に見てもらう。

実店舗では普通に行われている行為です。それをより効率的に実現するのがインスタグラムです。さらに実店舗だと営業時間の関係や、リーチできる範囲など制限がありますが、インスタグラムを使えば 24時間リーチでき、宣伝範囲も全世界にまで自由に広げることができます。

そのような心構えでインスタグラムを運用してる企業は着実に成果を出しています。

 

そして、これもオフラインと同じ考え方ですが、今日100人の顧客が明日1万人にならないように、現時点で100人のフォロワーが明日1万人になることはありません。テレビの全国放送などで大きな話題にならない限り、皆同じ条件です。

拡散しないからと言って諦めるのではなく、コツコツと濃いファンを増やし、コミュニケーションを取っていけば、安定した右肩上がりの売上を作ることは可能です。

 

 

まずこのように、 Instagram 自体の特性をしっかりと理解してから運用していくことが成功への第一歩といえるでしょう。

 

 

鈴木俊博
新規事業開発、コンサルティングの中でプロモーションの一つとして使い始めたインスタグラム。
その可能性に気付き、掘り下げ、インスタグラム事業のみをスピンアウト。
18年に本格始動し、既に500社以上のクライアントからアカウントプロデュース・運営サポートなどを受託。
日々の研究や実践を通じて培ったインスタグラムというツールへの理解やユーザーの行動パターンへの深い洞察を基にEC、美容、飲食、ナイトクラブ、採用、芸能、結婚式場、ライブハウス、金融など様々な業種において企業のインスタマーケティングを成功に導いている。

コメントを残す