【雑誌第12回】◆ネットニュースなんかに掲載されて、売り上げは伸びるのか?

一度、雑誌やネットニュースなどのメディアに自社のサービスや自社が紹介されると、何が起きるでしょうか?

問い合わせが殺到し、売り上げが倍増する…そんな妄想を抱えているような人も少なくないのではないでしょうか。

しかし、先に答えを言えばメディアに掲載されたからといって、大きく売り上げが伸びるということは必ずしも起きません(ただし、テレビは例外です)。

 

一体、どういうことか説明します。

 

週刊誌ならコンビニに並んでいるのはせいぜい4日間、ネットニュースなら読まれて3日程度。
雑誌は数十万部、ネットニュースもページビューは数十万から百数十万程度が相場です。

 

つまり、「メディアに露出した」といってもせいぜいこれだけなのです。たとえば、雑誌掲載されたタイミングであなたのクライアント候補が、その雑誌を手に取る確率はもっと少ないでしょう。

つまり、仮に雑誌に掲載されたとしても、手にとってもらえないため売上に貢献する可能性は低いのです。

 

では、なぜメディア掲載が価値を持つ時があるとすればいつでしょうか?

 

そして、何のためにメディア掲載を実現すべきなのでしょうか?

 

それは、一口で言えば「権威性」を確保するため。

箱根や京都などの観光地に足を運んだ際に立ち寄った団子屋さんで、こんな風景を見たことはないでしょうか。
店舗の壁に、旅行雑誌のページ切り抜きや「ぶらりバス旅行の旅」のシーンの写真が掲載されており、その横には「テレビ番組〇〇でも取り上げられました!」というポップ書きが。

さて、この風景を見たとき、あなたはどう思うでしょうか。それがこの問いに対する答えです。

 

その答えこそが「権威性」です。

 

あなたはこう思うはずです。

「この団子屋さん、あの番組にも出たんだ…」
「有名なんだな…」
「きっとおいしいんだろうな」

つまり、頭の中で自然とポジティブに変換されてはいないでしょうか。これこそが、あなたやあなたの会社がメディア掲載される最大の価値なのです。

テレビや雑誌に取り上げられる最大の価値は、新規顧客の獲得よりもむしろ、今目の前にいる見込み客やあなたの店舗を訪れているお客さんに対し、ロイヤリティ(忠誠心)を高めるのです。

そのため、過去にメディアに掲載された際には、すべて必ずクリッピングして、顧客の目に見える場所に必ずそれを置いておきましょう(資料含む)。

過去のメディア掲載実績は、いわば「お墨付き」。
“メディアに掲載されることは、直接的な売上アップではなく、権威性と信頼性により、間接的に売上につながる”
のです。

 

 

 

鈴木俊之(編集者/メディアコンサルタント)

◆Profile
1985年福島県生まれ。学生時代よりライター活動を開始。大学卒業後、出版社にて裏社会、犯罪、事件誌の編集記者を経て2015年よりフリーランスとなる。「週刊SPA!」(扶桑社)、「PRESIDENTオンライン」(プレジデント社)など大手出版社で編集者として活躍。現在は主に総合週刊誌、ビジネス誌のほか、ネットニュースの編集、オウンドメディア運営にも携わる。専門分野は、ベンチャー、金融、不動産、人材、美容、婚活など。

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